徳島県産のミニチンゲンサイ、小松菜、ほうれん草の生産

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Vol.2:「農」ビジネスへの戸惑い

夢の建築家から一転、農家となった私は当初は
母と共に小松菜とほうれん草を生産していました。

右も左もわからないまでとは行きませんが、農業を取り巻く環境は始めての
私にはとても特殊で、設計から営業、現場までこなしていた前職とは違い
流通も思っているよりも複雑に思えました。

自分たちが作ったものは、農協さんに買い取ってもらい、市場へ行き、仲卸さんが買う。
仲卸さんがスーパーやデパート、料理屋さんなどに販売し消費者の元へ...

非常に複雑です。

そして、最初に戸惑いを感じたのが「相場」です。

ものが溢れている時は安く、少ない時は高い。
一見、当たり前の話ではあるのですが、考えようによっては
どんなに苦労して作っても美味しいものを作っても相場によっては
評価される事なく「安い」のです。
実際の所、高い時期というのは非常に少なく、相場に合わせて
農業をやっていては、経営は成り立ちません。

場合によっては、原価割れ、会社で言う赤字です。
野菜を作り、売っているのに赤字が起こる。
なんとも不思議な現象です。

前職であれば、納得が行かなければ、その仕事を受けなければいいです。
値段が決まってから仕事に取りかかれます。

しかし、葉物野菜は出来てしまえば、鮮度が「命」

出来たものは必ず買ってもらわなければいけませんが、出来た時の「相場」が
安ければ、それに従うのか、売らないか2つに1つしかありません。
しかし実際はその時点で売れなければ、ただ「廃棄」する事になります。

種代、資材代、肥料代、人件費...
農業は思っている以上に経費がかかります。
そして天候によるリスクもあります。


「一体どうすればいいんだ!!」