「美味しかった」と評価してもらえる、相場に左右されない野菜作りを目指し
心機一転、チンゲンサイの生産に取りかかって間もなく、とんでもない台風がやってきました。
農業をスタートして始めての「洗礼」です。
その年の夏、徳島は台風の当たり年で大きな災害に見舞われました。
吉野川は氾濫し、リバーファームの畑はおろか河川敷は水没し
橋は通常の水位を５mも越えました。
農業を始めて、ここまで大きな災害は始めてで、人ごとのように考えていた
台風の被害と言うものを身を持って体験しました。
台風が去った後も、ボートを漕いで圃場に向かう...
考えられない事です。
結果は全滅です...
淡い夢を抱いて、兎に角、チンゲンサイを作ろうと意気込んでいた矢先の
出来事にあまりにも酷い仕打ちに感じました...
頭の中、数字の上では「うまく行けば儲かる！」
と思っていたプランが一瞬にして崩れ落ち、失望が脳裏をよぎりました。
吉野川に掛かる鉄橋の袂で、水没し全滅した畑を上から眺めながら
呆然としたことは今でも忘れられません...
このリスクは酷すぎる！
どうすれば、生産に置けるこのリスクを回避出来るのか考えました。
まず、徳島と言う場所は九州の南同様、「台風の通り道」であると言う事。
そこで、徳島を飛び出して「岡山県」に行く事を考えました。
なぜ、岡山なのか？
それは、「晴れの国 岡山」と言われる通り、雨が少ないからです。
徳島と岡山で生産し、夏場のリスクを解消しよう！
30歳になったばかりの行動力はすぐさま岡山を目指しました！
Vol.5：いざ岡山へ！！ へ続く...
